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    インフェルノ

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      JUGEMテーマ:映画

       

      映画館で「インフェルノ」を見てきました。平日の昼間

      でしたが、かなり混んでいました。まだ上映中の作品な

      ので、あまりネタバレをしないように感想を書きます。

       

      毎回知らず知らずのうちに面倒な事件に巻き込まれて警察

      や秘密組織に追いかけられる教授、なぜか謎の美女が逃げ

      のを手伝ってくれるのがいつものパターンです(笑)今回

      は怪我で意識不明になって記憶も途切れ、幻覚まで見てかな

      り悲惨な状況からのスタートです。

       

      歴史ある街の中、有名な芸術作品にヒントが隠されていて、

      誰が味方で誰が敵なのかよくわからないまま話が進んでい

      きます。今回驚いたのは世界遺産となるような歴史的な建物

      には必ずと言っていいほど秘密の扉や通路があるというこ

      とです。それが作られた時代は政敵に捕えられたり暗殺され

      ることが日常茶飯事だったから、秘密の通路は絶対に必要だ

      ったのでしょう。

       

      大きな画面は迫力があるし、ストーリーもテンポよく途中で

      飽きるということは全くなかったです。ただ前の2作品に比べ

      て芸術作品や宗教との関わりが薄く、あんまり衝撃は感じま

      せんでした。犯人の動機もイマイチ理屈はそうだけど、そこ

      までやるほどトラウマやコンプレックスはなさそうに見えま

      した。複雑な生い立ちで強烈なコンプレックスを持った人が

      極端に屈折して犯罪を犯すのではなく、頭のいい人が周囲に

      受け入れられてどんどん自分は全能で神に近いと思い込み、

      とんでもないことを思いついたというようにも感じられました。

      現代はそういう犯罪が多くなっているのかもしれません。教授

      が最初のうちに記憶をなくし幻覚を見てフラフラになっている

      状態で敵に狙われ病院を抜け出すのですが、そういう状態が

      長く続けば何を信じていいかわからなくなりたやすく洗脳さ

      れてとんでもないことをやってしまう、昔なら伝染病がはやっ

      たり争いや犯罪があってもその地域だけの問題だったのが、

      今はすぐ世界中に広まってしまう、そんな怖さを感じました。

      ただせっかくダンテの「神曲」を出すならもっとストーリーと

      絡めて欲しかったです。なんか世界遺産の中で誰が敵で誰が

      味方かわからない状況で爆弾のある場所を捜し追いかけっこ

      をする、深い感動を味わうというよりゲームをやっているよ

      うな気分でした。

      ステラ * 映画 * 21:46 * comments(0) * trackbacks(0) * -

      天使と悪魔

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        JUGEMテーマ:映画

         

        「ダヴィンチ・コード」に続いて「天使と悪魔」も

        テレビで見ました。この作品も何度か見てストーリー

        はよく知っているのですが、やっぱりテレビで放映さ

        れると全部見てしまいました。

         

        以下ネタバレと妄想が満載の感想です。

         

        原作ではこの作品の方が先に出版されていたようです。

        映画公開が「ダヴィンチ・コード」が先だったのは、この

        作品の方がヴァチカンの聖職者が直接出てくるからでしょ

        うか?「チェーザレ」のおかげでヴァチカンの聖職者の様子

        にはすっかり詳しくなっていたので、服装や図書館、礼拝堂

        など興味深く見ました。コンクラーベ(教皇選挙)や服装

        聖職者の階級などがチェーザレの時代とほとんど変わって

        ないのがびっくりです。重要な役割を果たしているカメルレ

        ンゴ(教皇秘書、教皇が亡くなった時は一時的に統率権も

        持つ)あのラファエーレ・リアーリオは何度もやっていた

        ようです。この人は結局カメルレンゴ止まりで1度も教皇に

        はなっていませんが(笑)

         

        チェーザレの漫画やドラマでルネサンス期の教皇庁の乱れや

        陰謀はよく知っているので(笑)位の高い聖職者に隠し子が

        いたとか内部に暗殺者がいるとか聞いても全然驚かないです。

        そしてこの作品は結構衝撃的なシーンもあって初めて見た時

        にはトラウマになるほどでしたが、今回はわりと平気で見て

        いました。残酷さや衝撃的な出来事はフィクションだったり

        自分に影響なければ慣れてしまう、きっと中世やルネサンス

        期の人間の感覚も似たようなものだったのでしょう。人の死

        を見ることが日常的にあったあの時代、死は身近でありふれた

        ものになる、その恐怖から逃れるために宗教は今よりもずっと

        大きな意味を持っていました。

         

        「天使と悪魔」では宗教と科学者の対立が大きなテーマにな

        っていました。ガリレオは宗教裁判にかけられてはいたけど

        実際に殺されたわけではなく、処刑されたのはジョルダーノ

        ブルーノの方で、でも彼は科学者ではなく詩人で哲学者、実際

        に天体観測をして地動説を唱えたのではなく本を読み頭の中

        で組み立てて新しい学説を作り、影響を受けたのはヘルメス

        主義や記憶術など魔術系の書物、単純に宗教と科学の対立とは

        割り切れない時代なのにと思いましたが、映画や小説にする

        にはわかりやすいガリレオを出した方が都合がいいのでしょう。

         

        ルネサンス期に医者で神学者でもあったミゲル・セルベートと

        いう人がいます。この人は科学者として理性的に宗教を考えた

        のでしょう。三位一体説を批判して新旧両陣営から憎まれ、結局

        新教側の指導者によって処刑されています。政治や宗教の指導者

        は天使にも悪魔にもなりうると思いました。

        ステラ * 映画 * 21:32 * comments(0) * trackbacks(0) * -

        ダヴィンチ・コード

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          JUGEMテーマ:映画

           

          「ダヴィンチ・コード」をテレビで見ました。最近は

          テレビドラマですらほとんど見てなかったので(夜は

          眠くなる、家族とチャンネル争いしたくない)長い映画

          を最初から最後まで見たのは久しぶりです。

           

          例によってネタバレと自分勝手な妄想が満載の感想です

          ので、それをふまえてお読みください。

           

          この映画は前にもテレビで見ているので、粗筋や犯人は

          もちろん知っています。前に見た時は単純に「こんなの

          ありえないー、でも面白い」と思っていましたが(笑)

          ルネサンス期の歴史に詳しくなると、ありえないけど

          宗教会議の年号とか宗教の象徴とかはきっちり歴史を

          おさえている、次男が高校の世界史の授業で1部分を見せ

          られたと言っていましたが、本当に学校の教材としても

          使えそうです。エンターテーメントとして派手でありなが

          ら危険なシーンは一切ないですし(笑)

           

          最後の結論はありえないとしても、そこのいたるまで出て

          くる騎士団や秘密結社は実在してますし、歴史上そう考え

          る人はたくさんいたはずです。そしてその考えが広まって

          いれば歴史は変わっていたかもしれない、でもそうはなり

          ませんでした。この作品は原作も映画も厳密に考えれば

          宗教組織から文句が出てもおかしくないような重要な学説

          を出しています。でも世界中多くの国で本が出版され映画

          も公開されているのは、エンターテーメントとして成功し

          結末もありえないようにしている、これはあくまでもフィ

          クションだからいいのよと納得させているからなのかなと

          思いました。

           

          数年前「女教皇ヨハンナ」という映画が作られました。私

          はこの作品にとても好きな俳優がいい役柄で出演すると

          ファン仲間から聞いていて、原作も読んで楽しみにしてい

          ましたが、日本では公開されませんでした。結局公開され

          たのはドイツやスイスなどプロテスタントの国だけだった

          ようです。この話もフィクションでありえないと思えるの

          ですが、もしそうだとしたらカトリックの権威が落ちる、

          同じようにキリスト教に関わる問題が出てくる映画でも

          「ダヴィンチ・コード」はカトリック、プロテスタントの

          両方に関係するし、フィクション度合いが強いからそれで

          圧力も少なく成功したのかとも思います。学説として出せば

          とんでもない話だけど、映画のエンターテーメント、ストー

          リーを面白くするスパイスとして使い、警察に派手に追いか

          けられるなどありえないシーンを多く使うことで、これは

          映画だから真実とは関係ないものとして批判を免れる、そ

          んなことを考えました。

          ステラ * 映画 * 08:44 * comments(0) * trackbacks(0) * -

          マクベス

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            JUGEMテーマ:映画

            「マクベス」を映画館で見てきました。最近は1人で
            映画館や美術館に行くことがほとんどなかった(見たい
            時は友達を誘ってランチも兼ねて行っていた)のですが
            この作品は大好きな俳優が主演なので重い腰を上げまし
            た(笑)「300」のスパルタ戦士役の時からのファン
            ですが、他にもこの人の出演作は「エンジェル」「ジェ
            ーン・エア」「プロメテウス」などを見ていて、いずれも
            強く印象に残っています。後でパンフレットを見て知った
            のですが、マクベスにはドラマ「ボルジア家」でミケロッ
            ト役の人も出演していました。

            パンフレットを見てまず驚いたのが、マクベス以外の将軍
            役2人が顔に鉄格子のような黒い部分があること、これは
            刀傷なのか、それとも拷問で焼き鏝でもあてられたのかと
            ゾッとしました。映画を見て戦いの前に兵士みんなが炭か
            何か顔に黒いものを塗っている場面があってほっとしまし
            た。敵を脅すため、あるいは誰が偉い人かわからないよう
            にするためにあのような顔にするのでしょうか?とにかく
            びっくりです。最初の戦いの場面からものすごくリアルで
            迫力がありました。

            マクベスは最初領主ですが、最初に住んでいた家はそれほ
            ど立派ではなく、後から住むお城に比べると大きさや豪華
            さが全然違いました。中世のスコットランド、王様が住む
            お城はあれだけ立派なのに領主の場合はそうでもない、そ
            の格差の大きさも野心が芽生えたきっかけになったのかも
            しれません。3人の魔女に会って予言を聞き、最初は奥さん
            にそそのかされたような形で王を殺すのですが、王位につい
            てからはそれを守るために常軌を逸脱する、その迫力に圧倒
            されました。

            魔女の予言で王位を継ぐのはマクベスの子ではなく別の男の
            子孫だと聞き、親友でもあったその男を殺す命令を出して
            その後亡霊に怯える、ある男が危険と予言を聞けば、その
            妻子を捕え処刑するなど残酷さはエスカレートするばかり、
            ついには最初暗殺をそそのかしたマクベス夫人すら夫の変わ
            り様に驚き精神に異常をきたしてしまいます。人間は恐怖に
            かられた時、自分に歯向かう者はこうなると見せしめのため
            に最も残酷になるのかもしれません。

            1度敵と見なせば幼い子供まで容赦なく殺すマクベスの狂気、
            でも彼が気が狂った暴君で人間性を失っていたのかと思うと
            そうではなく、死んだ妻を抱きしめ髪をなでる姿に深い愛と
            美しさを感じました。王様や貴族というと愛人をたくさん作
            ったり不倫してドロドロというイメージが強いのですが(笑)
            マクベスも他の将軍も妻や子供を深く愛していた、だからこそ
            妻のささやきで罪を犯し、また復讐の鬼になりうるのだと思い
            ました。敵と見なした者の妻と子はあれだけ残酷に扱いながら
            も死んだ妻に対する行為は慈愛に満ちている、人間は本当に
            不思議です。

            スコットランドの自然、山や森や湖、そして果てしなく続く
            荒野に圧倒されました。あのような場所なら魔女や精霊など
            何が出てもおかしくなさそうです。戦場となった場所では多
            くの人が死に、病気や飢えなどで女性や子供が若死にするこ
            とも多い残酷な世界、でも不思議といやな感じはしませんで
            した。地獄や死、狂気と隣り合わせのような世界、でもそこ
            にいる人々はその世界で生きて死んでいく、悲惨な運命や
            死に方をしても大きな自然や異形の者に包まれている、そん
            な安心感や力強さを感じました。

            シェイクスピアが生きた時代、王位をめぐる争いや戦争は
            身近な出来事であり、人の死を見ることも今よりずっと
            多かったはずです。劇に登場するのは極端な人物だけど、
            作者も観客もそれが遠い時代の物語ではなくもっと近いで
            きごとだと感じていたに違いありません。そして映画を
            見る私達も遠い時代の出来事を今そこで見たような迫力で
            感じることができます。お勧めの映画です。
            ステラ * 映画 * 10:45 * comments(0) * trackbacks(0) * -

            薔薇の名前(DVD)1

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              JUGEMテーマ:映画

              「薔薇の名前」をDVDで見ました。この作品は
              以前からタイトルは知っていてずっと気になって
              いたのですが、私は中世の修道院を舞台にした物語
              ということとタイトルからいろいろ想像して(笑)
              見てはいけない世界のことあれこれ出て来るのでは
              ないかとなかなか見ることはできませんでした。決意
              を固めて見た結果、想像とはだいぶ違っていました。
              そういう話しも少しは出てくるのですが、女性向きの
              漫画のような美しいタイプではなく絶対いやだという
              ような相手(笑)それにかなり残酷な場面も出てくる
              し暗い話なので誰にでもお勧めというわけにはいきま
              せん。でも歴史、特に中世の修道院が好きな人にはトラ
              ウマになるかもしれないけど、その時代の雰囲気がよく
              出ているお勧めの作品です。

              物語はイタリア北部にある大きな修道院に元異端審問官
              の修道士ウィリアムと弟子のアドソが到着するところか
              ら始まります。アドソは男爵の末っ子だと紹介されていて
              この時代は本人の意志に関係なく長男以外は聖職者にさせ
              られることも多かったようです。2人は宗教の論争を解決
              するために開かれる会議に参加しようと修道院に行くので
              すが、そこで不可解な殺人事件が次々と起こります。この
              修道院にいる修道士達が不気味な風貌の人が多く、また
              建物内が暗くて寒々しい、ファンタジー映画に出てくる化
              け物が住む塔か要塞のようでゾクゾクします。話しの内容
              も登場人物もゾッとするようなタイプばかりでトラウマに
              なりそう、でもその怖さや光景がどこか見覚えがあり、強
              く惹きつけられました。今まで見て感動した映画や印象の
              強い小説はみな明るく楽しい場面ばかりではなく、必ずト
              ラウマになりぞっとするようなシーンもあった、心に深く
              刻まれるのはこういう作品なのかと思いました。

              暗い場面が多いのですが、昔の本の挿絵の美しさに魅せら
              れました。修道院には貴重な本がたくさん集まっていて知識
              人にとっては宝の山、修道士ウィリアムどアドソの2人が
              危険を感じながらもたくさんの貴重な本を目の前にしてうっ
              とりしている姿が印象的でした。

              清貧論争、修道院は清貧の精神で富を蓄えずに貧しい人に分け
              与えるべきだというフランシスコ会とそうして蓄えた富で教会
              を立派にすれば神の威光を示すことができ、異教徒との戦いに
              も富が必要だと主張するベネディクト会や教皇側、宗教の論争
              はこの時代異端とされれば怖ろしい死と地獄の責苦が待ってい
              るのでどちらも命がけです。宗教の解釈の違い、論争で負ける
              ことが死につながる時代、それに加えて終末思想があったり異端
              審問も激しくなっていて、論理や解釈、言葉が人の運命を左右し
              最悪の結果をもたらすこともある、怖ろしい時代だったという
              ことを体で感じました。すごい作品です。
              ステラ * 映画 * 21:21 * comments(0) * trackbacks(0) * -

              10年後のファラミア

              0
                JUGEMテーマ:映画

                オフ会に参加して刺激を受け、久しぶりに「女教皇ヨハンナ」の
                DVDを見ました。この作品日本では上映されず、DVDもパソ
                コンでしか再生できない、英語とドイツ語だけといういわくつき
                のものですが、それでも指輪物語ファラミアのファンの方には絶対
                お勧めのDVDです。「カラヴァッジョ」(古い方の)のDVDを
                手に入れて見た時、若き日のボロミアだ!と大感激しましたが、こ
                のDVDはまさに10年後のファラミアがいっぱい出てくるのです。

                あらすじをざっと紹介すると、9世紀、ドイツの貧しい村に生まれた
                ヨハンナは男尊女卑が酷い家庭に育ちながらも字を覚え学者に認めら
                れて遠く離れたところにある学校に入学します。その時下宿先となった
                辺境伯のゲロルドに密かな恋心を抱きます。9世紀の騎士の衣装とかは
                まさに指輪物語の世界と一緒で、馬に乗る姿、妻と話す場面、とにかく
                10年後のファラミアのような場面がふんだんに出てきます。特に兜と
                鎧をつけて馬に乗るシーンはたまりません。

                ヨハンナを邪魔に思ったゲロルドの妻は夫が遠くに行っている時に彼女
                を無理やり結婚させてしまいますが(よくあるパターン)結婚式で人が
                大勢集まっている時に海賊に襲われ大勢の村人が殺されてしまいます。
                ゲロルドが部下を連れて戻った時には家族はみな殺されていて、隠れて
                いたヨハンナは生き残り、村を出て髪を切り男として生きる決心をしま
                す。

                その後ヨハンナは修道院に入って修業をします。修道院は建物は大きい
                けどあまり光はささず暗い感じ、修道士も地味な服を着て規律に従って
                動き、規則を破った者には過酷な罰が与えられます。そこでヨハンナは
                医者を手伝って医学を学びました。その後ローマに出てその博識によって
                出世しついには教皇にまで選ばれるわけです。

                雪の残るアルプスを越えてローマに入るとドイツとは光の強さや生えて
                いる木が全然違うと感じました。暗く寒そうな場面が多いドイツに比べ
                てローマは光があふれ、人々の衣装は聖職者でも色とりどりなのです。
                後に枢機卿は赤など決まった衣装を着るようになりますが、この頃はま
                だ決まりななく、また教皇選も室内ではなく広場に市民が集まった中で
                行われていました。ドイツとローマでは建物や人々の雰囲気も全く違う
                のに、どこへ行っても村の司教とか修道院長、そしてヴァチカンの高位
                聖職者はでっぷり太っている(笑)みんなきっといいものを食べている
                のでしょう。

                ローマに行ったヨハンナとゲロルドは偶然出会い、その時家族を失い
                地位も捨てていたゲロルドは求婚しますが、彼女は教皇として生きる
                道を選び、ゲロルドは護衛隊長になります。本当にゲロルドは最初から
                最後まで女性の憧れをこれでもかと詰め込んでいる(笑)作者が女性
                のためかどういうタイプに憧れるか知りぬいているのです。その役を
                ファラミアだった人がたっぷり演じてくれているので、ファンにとって
                はたまらない作品です。

                今回はゲロルドだけでなく、修道院やヴァチカンの内部にも注目しま
                した。知らないのに知っているような不思議な懐かしさや、この人見た
                ことある!というのがたくさんありました。
                ステラ * 映画 * 12:40 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                ターナーの映画

                0
                  JUGEMテーマ:映画

                  「ターナー、光に愛を求めて」を見てきました。この映画は
                  ハラハラドキドキするようなストーリー展開はないし、カッコ
                  俳優さんが出て来るわけでもない、美しい恋愛物語でもないので
                  誰にでもお勧めというわけにはいきません。また、ターナーを
                  あの有名な自画像やヴェネチアなどの絵で知っている人に対して
                  も、イメージを壊してしまうかもとためらいます。でも、そんな
                  ことはない、やっぱりターナーが好き、何よりも映画が好きとい
                  う人にはぜひ見て欲しい映画です。決して損はしない、どころか
                  10年に1度見られるかどうかわからない傑作です(私にとっては)

                  映画の舞台になる場所はロンドンにあるターナーの自宅兼アトリエ、
                  ロイヤルアカデミー、パトロンのお金持ちの家、ブース夫人の宿屋が
                  ある港町、後は近所の市場やテムズ川とごく限られた場所です。ター
                  ナーは広くヨーロッパを旅して絵を描いているのにその風景がほとん
                  ど出てこないのです。きっと彼はたくさんの場所を旅しているけど、
                  その目的はあくまでも絵になる光景を捜すことで、彼自身がその土地
                  の人々や景色と交流を持ったわけではない、下手に観光名所を入れたら
                  現代の旅行案内番組になって彼の見た景色ではなくなり印象の薄いもの
                  になってしまうからあえて狭い地域だけの撮影にした、そんなことを
                  考えました(違っているかも)

                  実際のターナーがあの肖像画とは違っていると知っていました。知って
                  はいても映画での登場の仕方は衝撃的です。無愛想、醜男、いつも
                  ゼイゼイと息苦しそうにしているし・・・絵を知る前に映画を見てい
                  たら夢中になったかどうか、微妙です。さらに女中のハンナに手を出
                  したり、昔の同棲相手や実の娘が訪ねてきても無関心だったり、娼館
                  に行ったりとこれは許せない!という場面もたくさんありました。

                  それでも映画の画面の人物はターナーであり、圧倒的な迫力と存在感
                  がありました。ターナーは母親を精神病で亡くしていて父親とだけに
                  強い絆があった、その父親を亡くした時の表現がすごかったです。普段
                  感情を表わさない人間がこうなるのかとびっくりしました。

                  ロイヤルアカデミーの展覧会は華やかだけど画家にとっては戦いの場所
                  ライバル意識がすごいです。また会員になれずにターナーに借金をして
                  最後には自ら命を絶ったと言う画家も出てきて(パンフレットにあった)
                  芸術の残酷さも突きつけられました。あの時代イギリスは発展したけど
                  ターナーの母のような不幸な人生や夭折した芸術家などもたくさんいて
                  華やかな時代というだけではないと実感しました。

                  ターナーは晩年港町で宿屋を営んでいたブース夫人と親しくなり、一緒に
                  暮らすようになります。2人並んで写真を撮ってもらう姿が微笑ましく
                  言葉に表現するのが下手な彼の唯一の愛情表現だったのだと思いました。
                  でもそうやってターナーが長くもどらないことで女中のハンナは苦しむ、
                  何かを得れば何かを失うのだと強く感じました。

                  パンフレットを見ると、映画の撮影期間は16週間だけど監督は12年間も
                  構想を練っていたこと、主演の俳優さんは2年間絵を習いに行ったことなど
                  が書かれていて、監督、出演者、スタッフの誰もが真剣勝負で映画作りに関
                  わったということがよくわかりました。勧める相手を選ぶけど、やっぱり
                  多くの人に見て欲しい映画です。
                  ステラ * 映画 * 17:28 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                  オフ会

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                    JUGEMテーマ:映画

                    先日、ある映画関係のオフ会に参加しました。初めての参加
                    でしたが、他の人の熱意や知識に圧倒されて刺激を受け、ま
                    た原作や同じ原作者の他の作品も読んでいる人の話を聞いて
                    あらためてその世界観の一端を知ることができました。

                    映画や本はその作品や自分との相性はもちろんのこと、その
                    作品に出会ったタイミングが大事だと思いました。子供の頃
                    繰り返し読んだ本、大人になってからでも気に入ってブロブ
                    などで何度も感想を書いたり人と話した作品というのは心に
                    深く刻まれます。外国語の勉強と同じように、繰り返し見たり
                    人と話したり関わりが強い作品というのは自分の一部のように
                    なって自然にその作品について話せます。でも同じように感動
                    してもそれを整理し書いたり話したりという経験がないといつ
                    のまにかその記憶は薄れてしまいます。まあ、見た映画や読ん
                    だ本すべてに関して深く考え人に感想を伝えるということを
                    やっていたら日常生活ができなくなるので、そういう作業をす
                    るのは本当に心に残った作品だけ、そういうものに巡り合うの
                    は生涯で多くても10回ぐらいでしょう。

                    実は私は最近上映されたその映画の3部作シリーズよりも10年
                    以上前に公開された同じ原作者、同じ監督の映画と原作に強い
                    影響を受けています。その頃はまだ携帯は一般的でなく、ネット
                    でのコミュみたいなものもあまりない(あったのかもしれない
                    けど自分はよく知らなかった)時代でした。それでもその作品の
                    感想を誰かと話したい、自分も語りたい一心でブログやサイトを
                    始め、気に入ったブログにはコメントを残したりメールを送ったり
                    と必死でコミュニケーションをとろうとしていました。その頃知り
                    あった人の大部分はサイトやブログを閉じたりしていて自分自身ブ
                    ログも最近読んだ本や日常生活の話題が中心になっていますが、
                    それでも熱く語った経験というのは長年やってきた英語と同じよう
                    に体に染みついていると思いました。

                    10数年前公開された3部作シリーズのその映画にはまったきっか
                    けはもちろんアクションのすごさや映像の美しさ、登場人物の魅力
                    にもよりますが、一番印象に残ったのある登場人物の悲惨な死の場面
                    でした。それは非常に怖ろしくてトラウマにもなったし、そのシーン
                    をなぜああいう場面にしたのかと監督に文句も言いたくなりました。
                    そして原作でも、ある登場人物が兄と父と多くの部下を失い、いまだ
                    戦いが続いて生き残った者が最後の決戦に向かっているという時に、
                    病院で知り合った女性を必死に口説いていて、「あんたこんなこと
                    している場合じゃないでしょ!立ち直りが早過ぎるじゃない!」
                    と強い反発を感じました(笑)でも反発や自分が監督だったら絶対
                    こうは撮らない、という強い感情が湧きあがる作品ほど、何度も見て
                    考える、感動というのは必ずしもその作品に100%共感するので
                    はなく、自分との感じ方のズレ、違いがあってこそ情熱が長続きする
                    のかもしれないと思いました。反感を持ちながらも繰り返しDVD
                    を見て原作のその部分だけ読んでいるうちにすっかりその人物と兄
                    のファンになり、その後それぞれを演じた俳優さんの出演作はもちろ
                    ん、ずーっと前の作品や日本では公開されてない作品までDVDを
                    手に入れて見るという追っかけをやっているので(笑)その影響は
                    本当に大きいです。

                    久しぶりにオフ会というものに参加して、その話題になっている作品
                    はもちろんのこと、10年以上前の別の作品で受けた感動や衝撃も
                    蘇ってきました。
                    ステラ * 映画 * 09:18 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                    映画、ヴァチカン美術館

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                      JUGEMテーマ:映画
                       

                      映画の「ヴァチカン美術館」を見てきました。正直この作品

                      に関しては芸術作品を映画として見るのはどうなのかな、

                      しかも3D(!)とちょっと疑問があり、また上映しているところ

                      も少ないのですが、友人に誘われて見に行きました。
                       

                      同じ美術品でも絵画は日本で実物が見られる機会も多いの

                      ですが、ヴァチカン美術館の彫刻作品や天井画、巨大な壁画

                      などは現地に行かない限り本物を見ることはまず不可能、そう

                      いう作品を大きな画面で見れてとてもよかったです。見るとま

                      すますイタリアへ行きたいという気持ちも高まりますが・・・
                       

                      ここから先、本当に個人的な感想なので、それをふまえて読ん

                      でください。

                       

                      有名なミケランジェロの壁画、これはもう既視感、デジャブが

                      すごくあります。みんなどこかで見たことあるなあと。教科書

                      や本、トリックアート美術館などなど、本物は見なくても目にす

                      る機会は日本ではいたるところにありますから当たり前なんで

                      すけど(笑)それでもやっぱり過去世で見たことあるかもしれな

                      いと。
                       

                      発見されたラオコーン像が何度も紹介されていて、確かに彫刻

                      品として一流ですごい作品なのだけど、西洋美術は彫刻でも

                      絵画でも人間が死ぬ瞬間がけっこう題材になっていて、これって

                      どうなのかなと疑問も感じました。
                       

                      システィーナ礼拝堂の天井画などヴァチカン美術館の傑作はユリ

                      ウス2世の命令で作られたものがたくさんあるのですけど、チェー

                      ザレ・ミゲル側から見るとユリウス2世は最大の敵です(笑)その

                      名前が何度も出てくるのでついつい漫画での苦虫をかみつぶした

                      ような顔が浮かんでしまいます。
                       

                      ミケランジェロの最後の審判、大画面で見ると本当に迫力があり

                      ます。そして今回はこの絵に対して怖さも感じました。この絵が描

                      かれた当時、天国と地獄は今日の私達よりずっと真剣に信じられて

                      いたと思います。真剣に信じられていて地獄にリアリティがあった

                      時代は同時に宗教や領土をめぐっての戦争が絶えまなくあり、民衆

                      は飢えや病に苦しみ、魔女狩りや異端審問も頻繁に行われていた

                      時代でした。生きている現実世界で地獄のような光景もごく普通に

                      見られ、だからこそ救いを求めて信仰も深まったのでしょう。ただ

                      最後の審判で何を基準に裁かれるのか、今私達が歴史の勉強を

                      したり本を読んだりして、この王様や宗教指導者は本当に酷いこと

                      をしていると思っても、その当人は自分は正しくて天国へ行くことが

                      保障されていると信じていたのでしょう。巨大な芸術作品は、その

                      ような信念を持った人をさらに後押しする力になったかもしれない、

                      そんなことも考えてしまいました。
                       

                      いろいろひねくれたこと書きましたが、それでもイタリア、ローマ、

                      ヴァチカンはぜひ行ってみたいです。

                      ステラ * 映画 * 10:54 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                      カッサンドロスの精神分析

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                        JUGEMテーマ:映画

                        カッサンドロスというのは映画「アレキサンダー」の登場人物
                        の1人、とてもかっこいい俳優さんが演じていました。映画に
                        感動した私は関連書物をいろいろ読み、カッサンドロスという
                        人物にとても興味をもちました。私は精神分析や歴史を専門に
                        勉強したわけではなく、あくまでも好奇心からこの人の心理状態
                        はどうだったのかと考えて書いているだけですので、そのことを
                        理解した上で読んでください。

                        映画では東方遠征に参加して華々しく活躍しているカッサンドロ
                        スですが、実際にはこの人は遠征には行っていません。大臣であ
                        った父アンティパトロスがアレクサンドロス大王の遠征中はマケド
                        ニアの実権を握っていて、彼もまた国に残っていました。それが
                        何かの用事があって大王のいるバビロンまで行くことになります。
                        ペルシャを滅ぼしインドにまで向かった遠征を終わりにしてバビ
                        ロンに戻っていたアレクサンドロス大王、王宮ではペルシャを真似
                        しての華やかな生活と王には絶対の忠誠を誓う大げさな礼儀作法が
                        ありました。ところがマケドニアはもともと王がいても王と周囲の
                        貴族や護衛隊はとても親密でフレンドリーだった国、遠征に参加し
                        てなくてペルシャに来るのもおそらく初めてだったカッサンドロス
                        は、慣れ親しんできた大王に向かってみんなが大げさな挨拶をする
                        ので思わず笑ってしまいました。それを見た大王は激しく怒り狂い
                        カッサンドロスの頭を掴んで壁にぶつけるなどの暴力を加えます。
                        このことは彼のPTSD、トラウマとなってしまい、何十年も過ぎて
                        カッサンドロス自身がマケドニアの王となってからでも、大王の
                        彫像を見ただけで、その時の恐怖がよみがえって体が震え、倒れた
                        そうです。

                        トラウマなんて近現代人のものかとばかり思っていたので、二千年
                        以上昔の人にもあったのかと新鮮な驚きがありました。そしてカッ
                        サンドロス、自分が王になった時に彫像を見ただけで倒れるほど怖
                        れていた大王が入った大きな絵を当時の有名な画家に描かせていま
                        す。その絵をもとにして作られたモザイク画がポンペイで発掘され
                        大王の顔として教科書にも載っていますので、おそらくかなり実物
                        に似ていたと思います。そこまで怖れていた大王の描かれた絵をな
                        ぜ王宮に飾ったのか、怖いもの見たさの自虐趣味なのか(笑)不思議
                        です。おそらく大王亡き後の混乱した時代、国を治めるためには象徴
                        が必要で、遠征に参加していないカッサンドロスは自分は英雄、カリ
                        スマにはなれないと諦め、でも大王の後を継ぎその威光を讃える者だ
                        とアピールするためにもそのような戦いの絵を王宮に飾る必要があっ
                        たのでしょう。

                        国の違い習慣の違いを理解せずに痛い目にあったカッサンドロスは
                        自分が王になってからは、そうしたトラウマを抱えながらも表面的
                        にはいろいろな方法を使って自分が正統な後継者であるとマケドニ
                        アの国民にアピールを続けます。その結果どうなったか、続きは次
                        の回に・・・
                        ステラ * 映画 * 08:42 * comments(0) * trackbacks(0) * -
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