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    「天の囚人」第5章

    0
      JUGEMテーマ:読書

      「天の囚人」第5章を読み終わりました。これでこの英語の本
      について最後まで読んだことになります。途中挫折して長く
      放置してたけど(笑)最後まで辿りついたことで、他の外国語
      の本も読めるようになるかもしれないと希望が見えてきました。

      外国語の本を読むというのは時間もかかるし面倒だけど、日本
      語だとつまらない部分や読むのが辛い内容のところはざっと読
      飛ばすのにそれができない、1つ1つの言葉を丁寧に辿るので
      強烈な印象が残るというメリットもあります。この本の特に第2章
      で牢獄についてかなり詳しくイメージできるようになりました。若
      い時や日本語で書かれていたらきっと見ないようにしたり、さっと
      通り過ぎたであろう内容を深く受け止めることができた、本を読む
      ということは人との出会いと同じように自分がどのような状況で
      出会ったかでかなり違ってくると思いました。

      この先少しネタバレがあります。

      第5章はとっても穏やかに話しが進んでいきます。Fの結婚が決
      まって婚約者のBがドレスの試着をしたり、Fの独身最後の夜の
      パーティーを行ったりしています。ヨーロッパでは結婚式だけでなく
      その前日も派手なパーティーを行うのでしょうか?しかも主役が
      音楽や女性が大好きなFなのでおおいに盛り上がって普段まじめ
      なDのお父さんまでもが酔っぱらってダンスを楽しんだりしています。

      そうした華やかな場面の後、最後にDについてのドキリとする場面が
      あって、この本は終わりとなります。結局あの人はどうなったの?
      前の2作との関係は?・・・疑問が次々と浮かんできました。4部作の
      3作目なので、前の2作と絡んでああそうか、ここはこういう意味だっ
      たのかとすんなり納得する部分と、結局あの人はどうなったのよ!
      とすごく気になる部分があるのです。そして主人公Dが結構自分の
      感情にまかせて大胆な行動をとるタイプなので4作目でもきっと事件
      に巻き込まれるに決まっている(笑)読み終わってすぐから4作目が
      気になってしかたありません。そしてこのシリーズは4冊の本に分か
      れていてそれぞれ独立した小説としても読めるけど、均等に分かれて
      いるのではなく、他の本と関わることが書かれていたりしてジグソー
      パズルのように複雑に絡み合っています。小説を書く時はただ時間
      の流れにそってわかりやすく出来事を書くのではなく、時には読者
      を混乱させることが必要なのかもしれません。

      同じ時代に生きる作家で出版をリアルタイムで待ちながらこんなにおも
      しろい本が読めるということはとても幸せなことだとあらためて思いました。
      ステラ * 洋書 * 10:26 * comments(0) * trackbacks(0) * -

      「天の囚人」第4章

      0
        JUGEMテーマ:読書

        「天の囚人」第4章まで読み終わりました。ここまでくれば
        残りのページ数もかなり少なくなりゴールが見えてきます。
        また話しの展開も早いので第3章と同じようにかなりのス
        ピードで読めました(第1章、第2章に比べてだけど)

        この先少しネタバレがあります。

        この章は「疑い」というサブタイトルがつけられていて、Fに
        話しを聞いたDが自分の本当の父親は別の人かもしれない
        幼い頃に病死した母は殺された可能性もある、妻のBが昔
        の婚約者と浮気しているかもしれない・・・などなど次々と
        疑うことがでてきます。

        過去の謎を調べていくなかで、疑いを持った人物とDが抱え
        ている現実が奇妙に交差していつのまにか事件に巻き込ま
        れてしまう、このあたりの展開は「風の影」とよく似ていると
        思いました。妻が本当に愛していたのは別の人だったかもし
        れないというお父さんの苦悩と似たような経験をDもするの
        ですが、そこでお父さんの気持ちがよくわかるという方向には
        行かずに自分の感情のままに軽はずみな行動に出てしまう
        D、「風の影」とまさに同じで彼は自分自身子供を持って父親
        の立場になっているのに相変わらずです(笑)自分の感情を
        押し殺してひっそりと誠実に生きてきた父に比べて息子のD
        は思い立ったら即行動、見守るFは大変です(笑)でもこの子供
        っぽさや派手な行動があるからこそDは小説の主人公として
        ちょうどいいのかもしれません。母親のような気持でハラハラ
        ドキドキし、英語の本でありながら先が気になってどんどん読め
        ました。

        強烈な印象だったのが拷問を受けてその後長い間牢獄にいた
        Sが出所後に不自由な体でありながらFのところに来て鍵を取り
        返し、何十年も前に隠したものを取りに行く場面です。人間は
        明るく建設的なことよりも恨みとか執念、失われたものを取り戻す
        ということの方が遥かに長い間苦難に耐え生き伸びようとするエ
        ネルギーになるのかもしれません。目の前の幸せを壊す可能性が
        あるのに昔の事件をしつこく調べ妻の昔の婚約者に怒りをぶつける
        Dの姿にハラハラしながらも、負のエネルギーに圧倒されすっかり
        小説の世界にはまってしまいました。
        ステラ * 洋書 * 11:55 * comments(0) * trackbacks(0) * -

        「天の囚人」第3章

        0
          JUGEMテーマ:読書

          「天の囚人」、第3章まで読み終わりました。第2章の
          途中で挫折して長い間放置していた英語の本、この章
          はかなりいいペースで読めました(笑)第2章は暗い牢獄
          の場面が多かったのですが、第3章はある人物が脱獄
          していろいろな人と関わり、すでに読んだ本の登場人物
          に関係する謎が次々と出てくるのでおもしろくてどんどん
          読めるのです。自分も含めて英語版で読み始めても第2章
          の牢獄場面で挫折した人に、ここを抜ければとってもおもし
          ろくなるから頑張ってと言いたいです(笑)

          「風の影」「天使のゲーム」でもそうだったのですが、この
          作者の本は後半から展開がスピーディーになり謎が謎を
          呼んでページをめくるのが早くなります。本を読む楽しみ
          というのを存分に味わえます。そして読むのに苦労した
          第2章の牢獄編ですが、ここはもし日本語訳だったらかな
          り読み飛ばしていたと思います。正直あんまり楽しい場面
          ではないからです。でも英語だと意味のわからない単語は
          とりあえず調べてみて、こんな意味かとギョッとして文章に
          あてはめるから細かく丁寧に読むことになります。牢獄で
          の生活がリアルに想像でき、怖いと思いながらもその印象
          は心に深く刻まれます。前世で牢獄体験があるからその
          場面にこだわってしまうのか、そういう小説ばかり読んで
          いるからヒプノセラピーの誘導ですぐ牢獄をイメージしてし
          まうのか、とにかくこの本の2章を英語で読んだことで牢獄
          についてはかなり詳しく臭いまでも想像できるようになり
          ました。本を読んでの印象の強さはこのシリーズと同じく
          スペイン人作家のミゲル・デリーベス「異端者」私にとっては
          これ以上の本はありません。

          この先少しネタバレします。

          牢獄にいたFは作家のMと仲良くなり脱獄に成功しますが、
          その過程は非常に厳しいものでした。その後はいい人に
          めぐりあって助けられ、またFらしくちゃっかり若い女の子と
          仲良くなったりもします(笑)そしてMの弁護士だった男と会い
          その事務所で働く中でMの状況や彼にまつわる陰謀を聞き
          それはまたDの母Iにも深く関わるものでした。

          前の2作でF、M、Dなど主要登場人物はたやすく想像でき
          感情移入しやすいです。Fについてはそんな状態で女の子と
          仲良くして大丈夫なの?と突っ込み入れたくなりましたが(笑)
          そして理性を失いながらも小説を書こうとするMのすさまじさ、
          このように書かれたものだからあの小説は辻褄が合ってなか
          ったのかと納得してしまい、そもそも全てがフィクションなのに
          納得してしまうなんてと、まんまと作者の罠にはまりました。
          英語でありながらも本を読む楽しさを教えてくれた貴重な本
          です。
          ステラ * 洋書 * 10:48 * comments(0) * trackbacks(0) * -

          「天の囚人」

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            JUGEMテーマ:読書

            「天の囚人」この本はスペイン人の作家が書いたもので
            日本語版はまだ発売されてなく英語版で読み始めました。
            途中何度か挫折してしばらくそのままだったのですが、夏
            休み時期はほとんど毎日仕事でどこにも出かけられない分
            逆に本を読むチャンスかもしれないと読み始めました。第2章
            のところで読みかけだったのですが、その部分を数日かけて
            なんとか読み終わりました。

            英語の本を読むにはやっぱり電子辞書があると便利です。
            その他コツとしてはあんまり細かいところは気にせず、大体
            内容がわかればよしとすることでしょうか。波に乗ると登場
            人物は知っているので割とスラスラ読めました。

            第2章は舞台がほとんど牢獄の中なので、読んでいてあまり
            楽しいという話しではありません。またその牢獄の描写がす
            ごくリアルで、日本語で読んだらショックを受けたかもしれま
            せん。楽しい話ではなく悲惨な牢獄について延々と続くので
            すが、それでも読み続けられたというのはサスペンスとして謎
            があったこと、さらには自分の魂が求めている物語だからで
            しょう。前世療法を受けると「修道院」「牢獄」が出てくることが
            多いので、しっかりその生活を知るよう命じられているのかも
            しれません。

            私が繰り返し読んだ小説の作者2人はどちらもスペイン人で
            す。原文を読んでみたいとまでほれ込んだ本がいずれもスペ
            イン語のものなので、スペイン語を勉強してみたい、そのため
            にも英語版の本くらいは楽に読めるようになりたいのですが、
            理想には程遠いです。
            ステラ * 洋書 * 10:34 * comments(0) * trackbacks(0) * -

            天の囚人(1)

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              JUGEMテーマ:読書

              カルロス・ルイス・サフォン氏の「天の囚人」の英語版、
              最初の章を読み終わりました。章のタイトルがクリスマス
              だったので、ちょうどクリスマスの時に読めてよかったで
              す。

              「風の影」で大ファンになったサフォン氏のシリーズ本なの
              で、日本語訳だったら買ってすぐ読んでいたのでしょうけど、
              英語版なのでなかなか読み始められない、12月に入ってタイ
              トルを見て今日までにと目標を定めなければもっと先になって
              いたと思います。

              英語版と言うことでためらいはあったのですが、読み始めれば
              意外と進みました(電子辞書を使ってだけど)やっぱりシリーズ
              ものは登場人物や場所についてある程度知識があるので固有名詞
              がぱっとわかる、外国語の本を読むには内容がわかっているもの
              の方が断然読みやすいです。

              ネタバレしないように粗筋を書くと・・・

              1957年の12月、バルセロナ
              ダニエルはベアと結婚して書店の上のアパートに住んで昼はお父さん
              の書店で働いています。クリスマスの時期でも本の売り上げはさっぱり
              お父さんはあることを考えて出かけてしまいます。ダニエル1人いた
              書店にあやしい人が来てガラスケースに入った高価な古本を買い、しか
              もそれをフェルミンへのプレゼントだと言って何か本に書いてそのまま
              置いていきます。ダニエルは慌ててその人物の後を追いかけます。その
              後お父さんはクリスマスの飾りをたくさん買ってきて(誕生の様子をあら
              わす人形など)はりきって飾り付けます。フェルミンはこの人形は太り
              過ぎていて日本のスモウレスラーのようだと悪口言いますが(笑)お父
              さんの狙い通り窓から飾りを見てお客さんが入るようになりました。
              ダニエルはベアと結婚して2年が過ぎ、子供も生まれていました。ところ
              が偶然ベアが昔の婚約者からもらった手紙を見てしまい激しく動揺します。
              フェルミンに相談してなんとか気持ちを立て直し、フェルミンになぜベル
              ナルダとの結婚準備をぐずぐずしているのかと尋ねます。そして第2章で
              はフェルミンの過去について語られます。

              ここまで読んで、主人公のダニエルは結婚して自分の子供も持ったのにあい
              変わらず子供だなあと(笑)あやしい客が来てもぼーっとしていて後から
              慌てて追いかけ、街で女性に声かけられればついそっちに気がいってしまう、
              子供をあやすのは下手で妻を怒らせ、妻の昔の婚約者からの手紙に激しく動揺
              してフェルミンに相談、「風の影」の頃と全然変わっていないのです(笑)
              でもそういううっかりなところや子供っぽさに読者は親しみを感じて物語の
              世界にのめりこむのでしょう。とにかくなじみの人物が出て来るので英語の本
              でありながら夢中になって読むことができました。シリーズ2作目の「天使の
              ゲーム」だと主人公がまったく変わってしまいこうはいかないので、ちょうど
              英語版で読み始めた3作目の最初にダニエル達なじみのある登場人物が出てい
              て本当によかったです。
              ステラ * 洋書 * 11:11 * comments(0) * trackbacks(0) * -

              The prince of mist (3)

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                JUGEMテーマ:読書

                「The prince of mist」 最後まで読み終わりました。巻末の
                対談のところを見るとこの本がスペインで出版されたのは1993年
                約20年前です。幸か不幸か日本語訳されてないので英語版の
                ものを購入してこの夏読んだわけですが、深い感動がありました。

                この先少しネタバレがあります。

                最後の方は嵐の海で復活した難破船とともに現われた「霧の王子」
                と呼ばれる魔術師との対決、息もつかせぬ展開が続き、かなりの
                スピードで読めました。

                「霧の王子」王子と呼ぶには年齢不詳の不気味な魔術師ですが(笑)
                ピエロや天使の彫像、海の化け物の姿をしたりもしてかなり不気味
                です。そしてサフォン氏の他の作品にも出てくる長い鉤爪、悪魔のよ
                うです。

                愛する人の面影を持つ血のつながらない息子(孫と言っている)を
                育てる老人の深い愛情、愛する人と友人を救うために自分の命を
                差し出す少年、死んだと思われた人物が違った形で生きていたなど
                「風の影」「天使のゲーム」にも出てくる主題がちりばめられていて、
                この作品は作者の処女作だけでなく原点でもあると感じました。少年
                向きに書かれているので、残酷な描写や大人の恋愛はなくさらっと
                読めるのですが、深い余韻が残る作品です。

                英語に関してはきっちり訳したり単語ノートを作って整理したわけで
                はなく、本に直接意味を書き、最後の方は多少あいまいな単語があ
                っても大体わかれば調べずにどんどん読んでいくという方法をとり
                ました。少年向きの本でわかりやすい英語で書かれているのですが
                とにかく1冊読み終えたということで自信もつき、次に「天の囚人」も
                読み進められるような気がしました。それだけでなく、いずれスペイン
                語を習ったら、今度はスペイン語版を手に入れて読んでみようとさえ
                思いました。

                「風の影」では1冊の本が主人公の少年の運命を大きく変えますが、
                この本もまた、スリルがあっておもしろかった、感動したというだけで
                なく、スペイン語を習って原語で読んでみたい、作者に会いたいと思
                わせ、人生が変わるかもしれない特別な1冊となりました。
                 
                ステラ * 洋書 * 09:08 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                The prince of mist (2)

                0
                  JUGEMテーマ:読書
                   
                  この本は「風の影」、「天使のゲーム」の作者カルロス・ルイス・サフォン氏
                  がそれらの本より前に出した青少年向きの本で日本語訳は出版されてい
                  ません。シリーズの3作目「天の囚人」の英語版が読みたくて練習用にと
                  一緒に購入したのですが数か月そのまま、この夏休みになんとか読み終
                  わろうと目標を立て、暇な時間を見つけては読み進め、三分の二くらいまで
                  終わりました。

                  やっぱりサフォン氏の小説は途中からスリルとサスペンスの要素が強くなる
                  ので、後半になると続きが気になりスピードアップします。

                  ネタバレになりますが、粗筋を書くと

                  13歳の少年マックスは、空襲を逃れるために都会から海辺の街に両親と姉
                  妹の5人家族で引っ越してきます。新しい家は隣に墓地があり、また前の住人
                  だった夫婦の子供が海で溺れて亡くなるという悲劇がありました。

                  マックスは自転車で海へ行きそこで年上の少年ローランドと友達になり、姉の
                  アリシアにも紹介します。ローランドは血のつながりのないお祖父さんと暮らし
                  ていて、見捨てられた海辺の小屋を自分の秘密基地にしていました。ローランド
                  のお祖父さんは昔難破した船のただ1人の生き残りで、灯台の管理人をして
                  いました。マックス、アリシア、ローランドの3人は海に潜って難破船の近くを探検
                  し、またアリシアとローランドの間には恋も芽生えます。

                  妹のイリーナが家にいるときに何者かに襲われ、両親が病院につきそうことに
                  なったため、マックス姉弟は不安ながらもローランドとの友情を深めます。ローラ
                  ンドのお祖父さんからなんでも願いをかなえてくれるがその代償に大切なものを
                  うばう恐ろしい魔術師の話を聞き、妹のけがや難破船の秘密をさぐるために海に
                  潜る中、ローランドは恐ろしい化け物に海に引きずり込まれてしまいます。

                  このような感じのストーリーで、場所はイギリスの海辺が舞台となっていますが、
                  少年の成長、淡い恋、魔術師、天使の彫像、放火、墓地、長い鉤爪・・・・・・
                  サフォン氏の他の作品の重要なモチーフが出てきて知らず知らずの間に物語
                  の世界に引き込まれます。過去の思い出話と主人公の身の回りの出来事が交差
                  したり、死んだと思われた人物が意外な人物として生きていたなど、「風の影」に
                  よく似た部分もありました。

                  別の本を読むための練習と思っていたのですが、思った以上に引き込まれ夢中に
                  なって読んでいます。そして、本を読むことはストレス解消におおいに役立ち、自分
                  のすべきことを教えてくれる他にはない貴重な体験だとあらためて気付きました。
                  夏休み中は子供が家にいる時間が長く、仕事も普通の時期より多くなる、暑さと疲れ
                  でイライラし、爆発寸前の状態でも、好きな本を読んでいると不思議と気持ちが落ち
                  つきます。ただこれは本との相性が重要で、相性が悪いといくら話題になっている
                  本でも逆にイライラするだけ、その点サフォン氏の小説は自分とかなり相性がよく
                  特に夏のこの時期には貴重な精神安定剤になっています。
                  ステラ * 洋書 * 11:05 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                  The prince of mist(1)

                  0
                    JUGEMテーマ:読書

                    「The prince of mist」という英語の本を読んでいます。
                    日本語にすれば「霧の王子」でしょうか?日本語訳は出て
                    いない本です。

                    この本は元々「風の影」の作者カルロス・ルイス・サフォン氏
                    の新作、「天の囚人」の英語版を読みたくて一緒に購入した
                    本です。「霧の王子」の方が青少年向けの本だから練習用に
                    ちょうどいいかと思ったのですが、英語の本だとなかなか先に
                    進まない(笑)そこでこの夏休みに(夏休みの方が仕事時間
                    も長いし子供が家にいることが多いので全然休んだ気分に
                    ならないけど)隙間時間を利用して読み終わろう目標を立て
                    ました。

                    今まで読んだところのあらすじは(ネタバレになります)

                    13歳のイギリス人の少年マックスは両親と姉、妹の5人家族
                    で都会に住んでいましたが、空襲をさけるために郊外の海の
                    近くの家に引っ越してきます。静かな街で妹のイリーナはさっそ
                    く太ったネコを見つけて家で飼うことにし張り切っていますが、
                    姉アリシアは仲のよい友人と離れてふさいでいます。

                    マックス達家族の新しい家は隣に奇妙な彫像の並ぶ墓地が
                    あり、その家も前に住んでいた家族の子供が海で溺れて死んで
                    いるといういわくつきのところです。マックスは物置小屋にあった
                    自転車に乗って海岸へ行き、そこで年上で日に焼けた肌と麦わら
                    色の髪をもつハーフのような少年ローランドと出会い友達になり
                    ます。ローランドのお祖父さん(血のつながりがなく彼は両親を
                    事故で失い養子となっている)翌日迎えに来たローランドと一緒に
                    マックスは姉アリシアも誘って海岸に行きます。海岸にある誰も
                    住まなくなった小屋をローランドは自分の秘密基地のように使って
                    海に沈んだ船から持ってきたもので飾り、マックスを誘って海へ
                    行き2人は海にもぐって難破船を見ます。船についていた旗の
                    マークが家の隣にある墓地で見たものと同じなのでマックスは
                    びっくりします。

                    読み始めるとけっこうおもしろくてスラスラ読めますが、まとまった
                    時間がある時と考えるとなかなか読めないので、空いた時間にど
                    んどん読むようにしました。難破船、海岸の秘密基地など男の子
                    が喜びそうな話です。奇妙な彫像、霧に包まれる、海、思春期の
                    少年と父との関係など、「風の影」や「天使のゲーム」に共通する
                    テーマも盛り込まれていて興味深いです。なんとか夏中に読み終え
                    秋からは目的の「天の囚人」を読み始めたいです。
                     
                    ステラ * 洋書 * 09:28 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                    第1章(6)

                    0
                      JUGEMテーマ:読書

                      39ページまで読みました。これで第1章は終わりです。

                      6歳くらいの少年アレキサンダーは祭の日に乳母の目を逃れて
                      王宮の屋根の上に隠れています。夜祭の様子を見たいのですが
                      乳母に見つかれば子供部屋のベッドに入れられ寝かされてしま
                      うからです。

                      やがて屋根からおりてきて、乳母に見つかりそうになった時には
                      顔見知りの兵士の盾で隠してもらいました。子供が隠れることが
                      できるほど大きな盾を持ってマケドニアの兵士は戦い、見張りの
                      時もその格好で立っていたようです。

                      無事乳母に見つからないまま母のいる部屋の近くまで来て、母
                      が侍女や神官と一緒に夜山へ登る時一緒について行きます。
                      古都アイガイ(現在のヴェルギナ)は山の斜面に王宮や墳墓が
                      ありましたが、ペラは広く平坦な街なので、それほど高い山に
                      登ったのではないと思います。それでも夜松明の明かりの中で
                      ディオニュソスの彫像がある祭壇の前で生贄を殺し、女達が歌い
                      踊るというのは異教的です。

                      歌の中でディオニュソスの生い立ちも語られるのですが、母は
                      ヘラの策略でゼウスの本当の姿が見たいと言って焼け死んで
                      しまい、見つからないようにニンフにかくまわれて森で成長する、
                      神の子でありながら暗い影があります。まあギリシャ神話の場合
                      英雄も最初から栄光に包まれていたわけでなく、ヘラの嫉妬に
                      より大変な目にあっていることが多いのですけど(笑)成長した
                      ディオニュソスは美青年となり葡萄の秘密(ワインの作り方)を
                      知って人間に教え多くのサチュロスに取り囲まれるも目立ち過
                      てヘラに見つかり、狂気を送りこまれてしまいます。狂った神は
                      エジプトを通ってアジアを東に進み、ユーフラテス、チグリスと
                      2つの大河を渡ってコーカサスを抜け、世界の果てと言われた
                      インドまで来ます。ここでヘラの呪いも尽き、以後ディオニュソス
                      は神々の仲間入りをして栄光に包まれます。狂気にとりつかれ
                      たディオニュソスが進んだ道を後にアレキサンダーもまた東方
                      遠征で通っているわけで、母が深く信仰したディオニュソスの
                      影響、アレキサンダーもそっくり真似て遠征に行ったわけでは
                      ないにしても同じ道をたどっているなあと思いました。

                      ギリシャ神話の中でもディオニュソスはかなり異教の雰囲気が
                      ある神です。別の民族の土着の神が組み込まれていったので
                      しょう。アレキサンダーも母の影響で幼い頃はディオニュソスの
                      祭に参加し蛇と踊っていた、そうした体験は大きいと思いました。
                      この段落で、残っていたワインを幼いアレキサンダーがこっそり
                      飲む時、天から炎を盗むようだったと書いてありました。本のタイ
                      トルもそこからきているのかもしれない、重要な段落でした。
                       
                      ステラ * 洋書 * 10:50 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                      第1章(5)

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                        JUGEMテーマ:読書

                        この記事は読んでいる英語の本についての自分のためのメモと
                        感想です。

                        33ページまで読みました。6歳の少年アレキサンダーは父フィリッポ
                        スが軍事訓練でいないためペルシャから来た使者を接待します。椅子
                        に座った時足が床に届かないほど小さな子供が軍隊について大人顔
                        負けの質問をするので使者達は驚きます。

                        その後王宮の庭で犬の訓練をしていたアレキサンダーのところにもど
                        ってきたフィリッポスが近づき使者達とどのような話をしたか聞きます。
                        そして父は息子に祖先で同じ名前を持つアレクサンドロス王子のエピ
                        ソードを話します。

                        そのエピソードはヘロドトスの「歴史」にも書かれています。ペルシャ王
                        クセルクセスはギリシャに攻めて来る前にそれまでに支配した国に使者
                        を送り忠誠を確かめます。マケドニアには7人の使者が来ました。当時
                        の王アミュンタスは強力な軍隊を持っていなかったため、使者達の言い
                        なりになるしかありません。彼らは王族の女性に接待させろと要求してき
                        ます。屈辱を感じながらもアミュンタスはベールをつけた王族の女性を
                        使者達のそばに行かせ宴会の相手をさせますが、これを見ていた王子
                        アレクサンドロスは激怒します。彼は父アミュンタスを下がらせ、使者達
                        に向かってにこやかな顔で「彼女達は急いで来ました。このままでは十分
                        なもてなしができないので、浴室に行って着替え装飾品をつけてくること
                        をお許しください」と言って部屋を出させ、代わりに自分のボディーガード
                        の若者から髭の生えていない7人を選んで女の衣装を着せ、顔をベール
                        で隠して使者達のそばに行かせます。王子の合図で若者はいっせいに
                        隠しもっていた短剣を取り出して使者達を殺し、さらに部屋を閉めて従者
                        達も皆殺しにします。そうすれば途中で山賊に襲われたと言い逃れができ
                        るからです。遺体はすべて森の中に埋められ王子アレクサンドロスはこう
                        いいます。「お前達は土と水を求めて来た。好きなだけ土を取るがいい」

                        自分と同じ名前で祖先でもある若い王子の活躍にアレキサンダーは目を
                        輝かして喜びます。でもその後父が王になった時アレクサンドロスはペルシャ
                        側について戦い、ただプラタイナの戦いの前にこっそり陣営を抜け出して
                        ギリシャ人に情報を伝えたと言うのでがっかりします。自分だったら戦って
                        いたのに・・・父は息子にペルシャに勝つためにはギリシャ側は1人の指揮官
                        のもとにまとまらなければならないと告げます。それができたのはシラクサの
                        ディオニュソスだったのに彼は自分の領土で満足してしまい、その息子は
                        愚かであった・・・・

                        ヘロドトスの「歴史」でのアレクサンドロス王子のエピソードは私も読んでわく
                        わくしました。だからアレキサンダーもさぞこの話を喜んだであろうと・・・・
                        その当時マケドニアの城はアイガイだけにあり、そこは山に囲まれた場所
                        です(今はヴェルギナの遺跡として公開され、王家の墳墓がそっくり博物館
                        になっている)それに比べてペラは平らな広い場所にあります。儀式をしたり
                        墓を作るにはアイガイがいいけど、たくさんの歩兵や騎兵の訓練をするには
                        広い土地のあるペラの方が便利だと思いました。
                         
                        ステラ * 洋書 * 16:16 * comments(0) * trackbacks(0) * -
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