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    第1章(6)

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      JUGEMテーマ:読書

      39ページまで読みました。これで第1章は終わりです。

      6歳くらいの少年アレキサンダーは祭の日に乳母の目を逃れて
      王宮の屋根の上に隠れています。夜祭の様子を見たいのですが
      乳母に見つかれば子供部屋のベッドに入れられ寝かされてしま
      うからです。

      やがて屋根からおりてきて、乳母に見つかりそうになった時には
      顔見知りの兵士の盾で隠してもらいました。子供が隠れることが
      できるほど大きな盾を持ってマケドニアの兵士は戦い、見張りの
      時もその格好で立っていたようです。

      無事乳母に見つからないまま母のいる部屋の近くまで来て、母
      が侍女や神官と一緒に夜山へ登る時一緒について行きます。
      古都アイガイ(現在のヴェルギナ)は山の斜面に王宮や墳墓が
      ありましたが、ペラは広く平坦な街なので、それほど高い山に
      登ったのではないと思います。それでも夜松明の明かりの中で
      ディオニュソスの彫像がある祭壇の前で生贄を殺し、女達が歌い
      踊るというのは異教的です。

      歌の中でディオニュソスの生い立ちも語られるのですが、母は
      ヘラの策略でゼウスの本当の姿が見たいと言って焼け死んで
      しまい、見つからないようにニンフにかくまわれて森で成長する、
      神の子でありながら暗い影があります。まあギリシャ神話の場合
      英雄も最初から栄光に包まれていたわけでなく、ヘラの嫉妬に
      より大変な目にあっていることが多いのですけど(笑)成長した
      ディオニュソスは美青年となり葡萄の秘密(ワインの作り方)を
      知って人間に教え多くのサチュロスに取り囲まれるも目立ち過
      てヘラに見つかり、狂気を送りこまれてしまいます。狂った神は
      エジプトを通ってアジアを東に進み、ユーフラテス、チグリスと
      2つの大河を渡ってコーカサスを抜け、世界の果てと言われた
      インドまで来ます。ここでヘラの呪いも尽き、以後ディオニュソス
      は神々の仲間入りをして栄光に包まれます。狂気にとりつかれ
      たディオニュソスが進んだ道を後にアレキサンダーもまた東方
      遠征で通っているわけで、母が深く信仰したディオニュソスの
      影響、アレキサンダーもそっくり真似て遠征に行ったわけでは
      ないにしても同じ道をたどっているなあと思いました。

      ギリシャ神話の中でもディオニュソスはかなり異教の雰囲気が
      ある神です。別の民族の土着の神が組み込まれていったので
      しょう。アレキサンダーも母の影響で幼い頃はディオニュソスの
      祭に参加し蛇と踊っていた、そうした体験は大きいと思いました。
      この段落で、残っていたワインを幼いアレキサンダーがこっそり
      飲む時、天から炎を盗むようだったと書いてありました。本のタイ
      トルもそこからきているのかもしれない、重要な段落でした。
       
      ステラ * 洋書 * 10:50 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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