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    違う立場

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      JUGEMテーマ:漫画/アニメ

      好きな架空の人物をあげるとしたら、映画部門では「指輪物語」
      のファラミア、漫画では「チェーザレ」のミゲルです。架空の人物
      でもその人に心底ほれ込み、その人になりきっていろいろ想像
      すると思いがけない考えが浮かびます。映画や漫画に夢中に
      なるということは、自分とまったく違う立場の人物の考えや思想
      感情などもわかってくるということだと思います。

      私はミゲルに夢中になって、あの時代にユダヤ人がどういう状況
      に置かれていたかについてとても敏感になりました。15世紀、ス
      ペインではイスラム教徒との戦いで領土を広げていくなか、ユダヤ
      人への弾圧も行っています。そしてイタリアのフィレンツェでサヴォナ
      ローラのような狂信的な人間が実権を握ったということはユダヤ人
      のミゲルにとっては大きな脅威だったと思います。メディチ家のロ
      レンツォが健在だった頃、フィレンツェはルネサンスの文化が栄え
      芸術や思想が保護されていました。でも1492年を境にフィレン
      ツェは大きく変わります。ピコ・デッラ・ミランドラのような人文学者
      までサヴォナローラに傾倒してしまうのですから、その影響力は大
      きく、混乱した時代で不安になった市民を巻き込んで熱狂させ、異
      教徒迫害に乗り出すのですからたまったものではありません。

      けれどもサヴォナローラの神権政治は長くは続かず、やがて異端者
      として処刑されます。そのきっかけになったのが別の修道会からの
      火の試練の挑戦でした。同じキリスト教修道院でありながら、宗派の
      違いによる勢力争いや憎み合いがあったようです。これがうまくいか
      ず市民の信頼を失ったサヴォナローラはチェーザレの父アレクサンドル
      6世によって異端者とされます。ミゲルにしてみれば1番の敵で脅威
      であった人物を倒してくれたのですから、このことだけでもボルジア家
      に生涯忠義を尽くせると思いました。そして教皇アレクサンドル6世は
      亡命してきたたくさんのユダヤ人をローマに住まわせました。それは
      金持ちのユダヤ人からたくさん税金が取れるとかボディーガードとして
      役立つなど世俗的な理由があったからかもしれませんが、純粋な教理
      に走って異教徒は追い出せ、皆殺しにしろと叫ぶ熱狂的な人物が最高
      権力者になるよりも、ユダヤ人にとってはるかによいことだったと思い
      ます。

      漫画の登場人物に夢中になることで、違う立場の人間から見たらどう
      かということを常に意識するようになりました。そして異なる立場の人
      間がどう思うか、想像力を働かせ考えることが、今の時代必要になっ
      ていると思います。
      ステラ * コミック * 09:48 * comments(2) * trackbacks(0) * -

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        コメント

        違う立場の人間同志が穏やかに暮らすために想像力が必要だと、私も強く思います。

        >純粋な教理
        ちょうど昨夜、そういう話を人としていた所でした。純粋さが乱暴な面に結びつく怖さについてでした。純粋であることは善に見えやすい、それが難しい所です。
        Comment by ソイル @ 2015/01/15 11:40 AM
        ソイルさん、コメントありがとうございます。
        漫画の中のミゲルが大好きなのでつい偏った
        見方をしてしまうのですが、純粋排他的で人
        を熱狂させやすい人は違う立場の異教徒から
        見れば非常に怖ろしい存在になります。一見
        善や正義に見えやすいのでもっと複雑です。
        これは今の時代にも当てはまると思います。
        Comment by ステラ @ 2015/01/15 7:03 PM
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