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    「風の影」に描かれた悪

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      続けてスペイン人作家の小説について思うことです。
      「風の影」という小説の中、Fというものすごく残忍な
      悪人が出てきます。主人公の少年DはKという謎の
      作家が書いた小説に魅せられKについて調べていき
      ます。

      作家Kは少年時代にある金持ちの援助を受けて途中
      から金持ちの子ばかりがあつまる学校に転入します。
      そこには特別枠で入った守衛の息子Fもいました。F
      の家は貧乏なだけでなく自分は上流婦人、お姫様だと
      信じているズレた母親と情けない父親がいました。F
      は学校で友達もいなく孤独でしたが、転入生Kはそん
      なFにもやさしく声をかけ、彼を自分がすぐに仲良くなっ
      たグループに誘います。グループの中でも特にKと
      気があい、フロイトに夢中になっていた少年MはFの
      ことも冷静に分析して彼は危険だとKに警告しますが
      彼は気にしません。やがてFは密かに好きになってい
      た女の子に振られ、グループの仲間にも侮辱されると
      いうことがあって、友人達、特に最初に親切にしてくれ
      たKに激しい憎悪を抱くようになります。

      Fはやがて独裁政権の中で頭角をあらわします。屈折
      した者が、異常な政権の中では逆に力を持ってしまう、
      それは小説の中だけでなく歴史上の人物でもたくさんい
      ると思います。個人的な屈折した感情を持つ者が権力を
      持ってしまい、周りの人間もおなじような社会への不満
      を抱いていたために熱狂的に支持してしまう、その結果は
      本当に怖ろしいことになっています。
      ステラ * 読書 * 07:52 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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