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    カッサンドロスの精神分析

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      JUGEMテーマ:映画

      カッサンドロスというのは映画「アレキサンダー」の登場人物
      の1人、とてもかっこいい俳優さんが演じていました。映画に
      感動した私は関連書物をいろいろ読み、カッサンドロスという
      人物にとても興味をもちました。私は精神分析や歴史を専門に
      勉強したわけではなく、あくまでも好奇心からこの人の心理状態
      はどうだったのかと考えて書いているだけですので、そのことを
      理解した上で読んでください。

      映画では東方遠征に参加して華々しく活躍しているカッサンドロ
      スですが、実際にはこの人は遠征には行っていません。大臣であ
      った父アンティパトロスがアレクサンドロス大王の遠征中はマケド
      ニアの実権を握っていて、彼もまた国に残っていました。それが
      何かの用事があって大王のいるバビロンまで行くことになります。
      ペルシャを滅ぼしインドにまで向かった遠征を終わりにしてバビ
      ロンに戻っていたアレクサンドロス大王、王宮ではペルシャを真似
      しての華やかな生活と王には絶対の忠誠を誓う大げさな礼儀作法が
      ありました。ところがマケドニアはもともと王がいても王と周囲の
      貴族や護衛隊はとても親密でフレンドリーだった国、遠征に参加し
      てなくてペルシャに来るのもおそらく初めてだったカッサンドロス
      は、慣れ親しんできた大王に向かってみんなが大げさな挨拶をする
      ので思わず笑ってしまいました。それを見た大王は激しく怒り狂い
      カッサンドロスの頭を掴んで壁にぶつけるなどの暴力を加えます。
      このことは彼のPTSD、トラウマとなってしまい、何十年も過ぎて
      カッサンドロス自身がマケドニアの王となってからでも、大王の
      彫像を見ただけで、その時の恐怖がよみがえって体が震え、倒れた
      そうです。

      トラウマなんて近現代人のものかとばかり思っていたので、二千年
      以上昔の人にもあったのかと新鮮な驚きがありました。そしてカッ
      サンドロス、自分が王になった時に彫像を見ただけで倒れるほど怖
      れていた大王が入った大きな絵を当時の有名な画家に描かせていま
      す。その絵をもとにして作られたモザイク画がポンペイで発掘され
      大王の顔として教科書にも載っていますので、おそらくかなり実物
      に似ていたと思います。そこまで怖れていた大王の描かれた絵をな
      ぜ王宮に飾ったのか、怖いもの見たさの自虐趣味なのか(笑)不思議
      です。おそらく大王亡き後の混乱した時代、国を治めるためには象徴
      が必要で、遠征に参加していないカッサンドロスは自分は英雄、カリ
      スマにはなれないと諦め、でも大王の後を継ぎその威光を讃える者だ
      とアピールするためにもそのような戦いの絵を王宮に飾る必要があっ
      たのでしょう。

      国の違い習慣の違いを理解せずに痛い目にあったカッサンドロスは
      自分が王になってからは、そうしたトラウマを抱えながらも表面的
      にはいろいろな方法を使って自分が正統な後継者であるとマケドニ
      アの国民にアピールを続けます。その結果どうなったか、続きは次
      の回に・・・
      ステラ * 映画 * 08:42 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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