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    ボッティチェリとルネサンス

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      JUGEMテーマ:展覧会

      「ボッティチェリとルネサンス」展を見てきました。平日
      の午前中だったのにかなり混んでいました。日本でルネサ
      ンスやボッティチェリの人気はかなり高いようです。

      今回の展覧会で絵だけでなくフィレンツェの金貨や生活用品
      なども展示されていたことがうれしかったです。特にフィレン
      ツェで作られたフィオリーノ金貨が重さや製法がきっちり決め
      られていて何百年も守り続けたからこそ国際社会で信頼が高く
      それが商業が発展する基盤となったと言う説明になるほどと思
      いました。ジュリアーノ(ロレンツォの三男)のための算術書
      などもあって、細かい挿絵がついていてとにかく豪華な本、興味
      深いものでした。

      ボッティチェリの初期の絵はフィリッポリッピの影響を強く感じ
      ました。聖母子に天使や洗礼者ヨハネが加わるという絵が圧倒的
      に多いのですが、どれも優雅で上品、多くの人に好まれると思い
      ました。さらに有名な「ビーナスの誕生」のビーナスだけを取り
      出したような絵もあって、これはきっと個人の家に飾られていた
      と思います。

      やがてボッティチェリはメディチ家の注文を受けて「春」「ビー
      ナスの誕生」などの大作を仕上げます。それ以外にもたくさんの
      注文を受けて絶頂期だったのでしょう。でもロレンツォの死によ
      ってメディチ家は没落し追い出されてしまいます。代わってフィ
      レンツェで実権を握ったサヴォナローラは極端な神権政治を行い
      贅沢品やギリシャ神話など異教の芸術作品は燃やしてしまうよう
      命じます。ボッティチェリもまたサヴォナローラに心酔して自分の
      作品を燃やしてしまいました。

      そのサヴォナローラが処刑された後、ボッティチェリの晩年の作品
      もいくつか展示されていました。当時は画家1人が絵を仕上げてい
      たわけではなく工房で弟子に描かせてもいたので、その工房とつけ
      加えられているのですが、その中でこれはかなりパターン化されて
      いるなと感じたものと、同じ聖母子でも初期の完成された作品に比べ
      歪みやいびつなところがあると感じるものがありました。歴史に残る
      ような大作は描けなくなっても工房を維持し生活していくためには
      注文を受けて絵を描き続けなければならない、そうして生まれた作品
      の中で特に少し歪んだものの方に注目しました。もてはやされた若い
      頃の完成された作品とは違う強い苦悩や不安といった感情が読みとれ
      ました。たくさんの聖母子の絵が飾られていましたが、私が今回1番
      感動したのは、晩年に描かれたいくつかの絵でした。
      ステラ * 美術展 * 11:44 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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