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    トールキンの指輪物語世界

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      JUGEMテーマ:読書

      「トールキンの指輪物語世界」という本を読みました。正直私は指輪物語
      やハリーポッターに関しては解説本をかなり読んでいて、原作をきっちり
      読むのは大変そうだから映画や解説本で内容を知っておこう、というところ
      があります。原作もいちおう読んではいるのですが、細かくきっちりとでは
      ありません。

      そんな軽い気持ちで読み始めた本ですが、思いのほか作者の考えや指輪物語
      の世界観がきっちり書かれていて興味深い内容でした。作者トールキンは
      ファンタジー、空想の物語を書こうとしたのではなく、歴史学者が遺跡のかけ
      らから古代の世界を蘇らせるのと同じように、比較言語学、言葉を使って失わ
      れた神話を蘇らそうとした、私達が考える自由な想像力を使ってファンタジー
      小説を書くというのとは全く違う作業から「指輪物語」は生まれたということ
      に驚きました。今の時代いろいろな情報や本があふれているので、逆にこうした
      地道な作業を積み重ねることで物語を作る、本を書くということが不可能になっ
      ていると思います。

      トールキンの言葉や名前に対するこだわりは強く、登場人物はもちろん敵役の
      オークやドラゴンにも名前がついています。スマウグというのはいかにもドラゴン
      らしい響きですが、古い英語にSmugan(穴に体をねじこむ)というのがあって
      意味からもこれ以上ないほどドラゴンにぴったりです。ホビットはホルビトラ(穴
      の家を造る者)、バギンズ(食事の間の午後のお茶)など意味と名前が見事に合って
      います。そしてビルボと言う名前は突き刺すための短剣(レピア)が語源でこの言葉
      は16世紀後半、刀剣の生産で有名なスペインの街ビルバオにさかのぼると書いて
      ありました。旅行雑誌で前衛的な建物の美術館と大きなクモのオブジェが紹介され
      ていて強い印象を受け、いつか行ってみたいと憧れるようになったスペイン北部バ
      スク地方の街ビルバオ、その名前がホビットの主人公と関係があると知って深い感動
      を覚えました。

      他にもアトランティス伝説とヌメノールの繋がりが書かれていたりと、よく知って
      いるつもりだった指輪物語の世界が本当に多くの神話や伝説と関係が深いことが
      わかって驚きました。そしてこうした伝説や神話は混乱して天変地異も多い今の
      時代にこそ必要とされ、トールキンはそれを先取りして物語を作った預言者かもし
      れない、そんなことを考えました。
      ステラ * 読書 * 10:06 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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