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    薔薇の名前(DVD)1

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      JUGEMテーマ:映画

      「薔薇の名前」をDVDで見ました。この作品は
      以前からタイトルは知っていてずっと気になって
      いたのですが、私は中世の修道院を舞台にした物語
      ということとタイトルからいろいろ想像して(笑)
      見てはいけない世界のことあれこれ出て来るのでは
      ないかとなかなか見ることはできませんでした。決意
      を固めて見た結果、想像とはだいぶ違っていました。
      そういう話しも少しは出てくるのですが、女性向きの
      漫画のような美しいタイプではなく絶対いやだという
      ような相手(笑)それにかなり残酷な場面も出てくる
      し暗い話なので誰にでもお勧めというわけにはいきま
      せん。でも歴史、特に中世の修道院が好きな人にはトラ
      ウマになるかもしれないけど、その時代の雰囲気がよく
      出ているお勧めの作品です。

      物語はイタリア北部にある大きな修道院に元異端審問官
      の修道士ウィリアムと弟子のアドソが到着するところか
      ら始まります。アドソは男爵の末っ子だと紹介されていて
      この時代は本人の意志に関係なく長男以外は聖職者にさせ
      られることも多かったようです。2人は宗教の論争を解決
      するために開かれる会議に参加しようと修道院に行くので
      すが、そこで不可解な殺人事件が次々と起こります。この
      修道院にいる修道士達が不気味な風貌の人が多く、また
      建物内が暗くて寒々しい、ファンタジー映画に出てくる化
      け物が住む塔か要塞のようでゾクゾクします。話しの内容
      も登場人物もゾッとするようなタイプばかりでトラウマに
      なりそう、でもその怖さや光景がどこか見覚えがあり、強
      く惹きつけられました。今まで見て感動した映画や印象の
      強い小説はみな明るく楽しい場面ばかりではなく、必ずト
      ラウマになりぞっとするようなシーンもあった、心に深く
      刻まれるのはこういう作品なのかと思いました。

      暗い場面が多いのですが、昔の本の挿絵の美しさに魅せら
      れました。修道院には貴重な本がたくさん集まっていて知識
      人にとっては宝の山、修道士ウィリアムどアドソの2人が
      危険を感じながらもたくさんの貴重な本を目の前にしてうっ
      とりしている姿が印象的でした。

      清貧論争、修道院は清貧の精神で富を蓄えずに貧しい人に分け
      与えるべきだというフランシスコ会とそうして蓄えた富で教会
      を立派にすれば神の威光を示すことができ、異教徒との戦いに
      も富が必要だと主張するベネディクト会や教皇側、宗教の論争
      はこの時代異端とされれば怖ろしい死と地獄の責苦が待ってい
      るのでどちらも命がけです。宗教の解釈の違い、論争で負ける
      ことが死につながる時代、それに加えて終末思想があったり異端
      審問も激しくなっていて、論理や解釈、言葉が人の運命を左右し
      最悪の結果をもたらすこともある、怖ろしい時代だったという
      ことを体で感じました。すごい作品です。
      ステラ * 映画 * 21:21 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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